受け持ち看護師が不在の時の対応とは

固定チームナーシングの看護方式は、患者グループを各チームで受け持つことになります。そして、個々の患者には、継続した受け持ち看護師が存在します。

それぞれの看護師には、受け持ちの患者がいて、その人が中心となり看護診断をしてナーシングプランを立案し、看護の方向性を示しながら実践、評価、修正していくのが、この看護方式における受け持ち看護師の役割です。ただし、受け持ち看護師は、夜勤をしたり、代休をとったり、あるいは研修会に出席する、場合によっては病欠ということもあります。

この看護方式は、主任やリーダー、その他メンバーが平等に夜勤を行うシステムになるため、受け持ち看護師が不在という状況は、必ずやってくるものです、その際、患者の病状や状況の変化に応じて、看護目標や計画を変更しなければならない問題が発生します。不在時のリスクを軽減するためには、不在の受け持ち看護師がいるチームが責任を持ち、継続した看護で支援していくことが大事です。受け持ち患者以外にも、自分のチームの患者に責任があり、不在の看護師の支援をしていく役割を忘れないことが大切になります。

そして、この看護方式における患者の入院から退院までの継続した受け持ち方式は、必ずしも、1人の看護師が1人の患者に入院から退院までの受け持ちを継続しなければならないということではありません。たとえば、患者の病状により、Bチームの4人部屋からAチームの個室に患者が移動したとき、Aチームの新たな受け持ち看護師により継続が必要なケアがしっかりと引き継がれ、柔軟な対応ができるというのがこの看護方式の特徴です。